AD/D=下山ワタル
CD=マッキャンエリクソン
CL=生活クラブ連合会
2015.4
ビジョンフードとは、人間が暮らしていくには欠かせない「米・牛乳・鶏卵・畜肉・青果物」といった一次産品を指す、生活クラブが定めるカテゴリーである。これらを組合員がみんなで食べることで、生産者や自給率、生態系の保全につなげようという目的で、2015年にL’s(エルズ)選定品とともに新しく定められた。
生活クラブの基幹的なマークとして今後も永く使われていくことから、できる限りシンプルなデザインを目指したが、シンプル過ぎても既存のデザインと被ってしまう。何度かの試作を経て、現在の形に行き着いた。提案時の文書より、制作意図を下に引用しておく。
《前回の案の「ハート」と「V」を残しつつ、そこに「しずく」のモチーフを加えました。「しずく」は「自然のめぐみ」、様々なかたちで自然がもたらしてくれるもの、を意味します。牛のお乳からいただく牛乳、卵、米、肉──そのような「自然のめぐみ」を、両手を差し出して手のひらで受け止めるイメージにもなっています。》
《文字の輪郭が一筆書きのループになっているのは「永続性」「持続性」の象徴です。生産者(作る人)と組合員(買う人)の関係が末永く循環していってほしい、という願いも込めました。》
カタログのほか、米や卵、肉類など、生活クラブの商品パッケージに表示されている。
⎯⎯生活クラブのデザイン まとめ|P-Graph