:::音楽:::
GUSTO Especia
Syro Aphex Twin
ART OFFICIAL AGE Prince
The Feast of the Broken Heart Hercules and Love Affair
Places Hiroya Tsukamoto
最近のぼくら アナログフィッシュ
Especia『GUSTO』
アイドルはほぼハロプロばかり追いかけてきましたが、Especiaは別格でした。春に出たこのアルバムは、角松敏生のプロダクションを思わせるような80年代のフュージョン&ディスコ風味と、アイドルポップスの要素が程良くブレンドされた、文句なしの傑作。あの時代の空気感にヴェイパーウェイヴ以降の感覚も加えて、現代のスタッフだけでよくここまで作り込んだものだと感心しました。MVがまたすごい。
Aphex Twin『Syro』
エイフェックス・ツイン13年振りのアルバムリリースということで話題になりました。『Selected Ambient Works 85-92』を思い起させるピュアな音の集合体で、長く待ったリスナーへの素朴な信頼に支えられた音楽だという印象を持ちました。長く活動を封印していたアーティストが満を持して発表する、新しい作品たちに元気を貰った一年でした。
Prince『ART OFFICIAL AGE』
これも『Syro』と同様に、殿下が久々にメインストリームに還ってきた感じのするアルバムでした。このチープさ全開の音が最高で、『パレード』や『サイン・オブ・ザ・タイムス』の頃の知性的で隙のない完璧な世界よりもずっと好きかもしれません。
アナログフィッシュ『最近のぼくら』
たまたま見ていたMUSIC ON TVで流れたMVで初めて知り、興味を持って実際にアルバムを買うまでに至ったというのが、ぼくとしては非常に珍しい出来事でした。バンド名は聞いたことがあったけど、もう10年くらい活動しているんですね。今作ではDorianが関わって、ぼく好みの音色に。妻に聞かせたら「スパノヴァに似ている」との感想が返ってきて納得しました。確かに、大好きだった初期スパノヴァに通じる世界。
音源ではありませんが、昨年11月から12月にかけて続けて観た、それぞれのグループ(アーティスト)にとって重要な意味を持つであろうライブから大きな刺激を受けました。観た順番に記しておきます。
中川ひろたか、カンレキ2周目ライブ!
(11月24日/鎌倉芸術館/還暦2周目記念)
モーニング娘。’14 コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE~道重さゆみ卒業記念スペシャル~
(11月26日/横浜アリーナ…BSスカパー!生中継/卒業)
Mr.ユニット 3rdアルバム完成記念ライブ
(12月13日/安城・花のき村/活動再開〜初ワンマン)
THE BOOM MOOBMENT CLUB TOUR 2014~25 PEACETIME BOOM FINAL
(12月17日/日本武道館/解散)
⎯⎯ THE BOOM/25 PEACETIME BOOM FINAL@日本武道館|P-Graph
moonriders LIVE 2014 “Ciao Mr.Kashibuchi” An encore show
(12月18日/日本青年館/限定再結成)
:::アート:::
モネ、風景をみる眼 (上野=国立西洋美術館)
マルク・シャガール-版画の奇跡 無限大の色彩 (目黒=目黒区美術館)
ヴァロットン展 (二重橋前=三菱一号館美術館)
オルセー美術館展 (乃木坂=国立新美術館)
石川直樹写真展『Makalu』 (六本木=IMA CONCEPT STORE)
上田三根子個展「FAVORITE」 (外苑前=タンバリンギャラリー)
小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術 展 (表参道=スパイラル)
Persona 1965 (銀座=ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
チューリヒ美術館展 (乃木坂=国立新美術館)
ミロコマチコ Life is a Gift – クリスマスキャンペーン (新宿=伊勢丹新宿店本館・メンズ館)
濱中利信コレクション2「ゴーリー・ライブラリー」 (銀座=ヴァニラ画廊)
写真からの流れで観るようになった印象派の画家たちの作品は、目の前にある「光と影」をどう捉えるかという歴史的な命題への取組みとして、とても興味深かったです。中でもモネは、目に映る像を利用しつつそこからどんどん離れて、彼の内心の世界へと連れて行ってくれる不思議な体験をもたらしてくれました。ヴァロットン、ホイッスラーなど、日本の浮世絵からの影響がスタイリッシュに表れている画家の作品も新たに知ることができました。
:::本:::
まーちゃんくどぅーのハロプロ先輩探訪団 (竹書房)
濱田英明写真集「ハルとミナ」 (リブロアルテ)
:::雑誌:::
GINZA 204号 特集:ファッション雑誌を読みましょう(マガジンハウス)
anan 1891号 特集:秘かにアイドル研究(マガジンハウス)
:::テレビ:::
新春豪華どっきり祭り!3時間半SP/モーニング娘。’14 (フジテレビ)
2014年3月31日グランドフィナーレまでの笑っていいとも! (フジテレビ)
LIFE!~人生に捧げるコント~ (NHK)
ミュージック・ポートレイト 高田純次×大竹まこと (NHK Eテレ)
大人ドリルスペシャル「戦争と平和」 (NHK)
6人の村人!全員集合 (TBS)
モーニング娘。’14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~ (BSスカパー!)
印象に残ったものをざっくりと並べてみました。テレビは、今だからこそもっともっと見たいな、という気持ちです。それにひきかえ、雑誌、本……紙の媒体はますます厳しいですね。
⎯⎯もうすぐ絶滅するという、紙の雑誌について。について。|超音速備忘録
音楽が、アーティストとリスナーの間に、グラデーションのように様々なレベルの楽しみ方(Youtube、Music Unlimited、Soundcloud、iTunes、テレビ、ライブ、フェス、CD、ハイレゾ、アナログ etc.…)を用意してくれているのに比べ、かなりの差が付いてしまっていると思います。
:::おまけ=ハロプロ楽曲大賞2013:::
1位|ええか!? スマイレージ
2位|イジワルしないで 抱きしめてよ Juice=Juice
3位|ロマンスを語って Berryz工房
4位|地球は今日も愛を育む スマイレージ
5位|What is LOVE? モーニング娘。’14
次点|見返り美人 モーニング娘。’14 [譜久村聖・生田衣梨奈・鞘師里保・鈴木香音・飯窪春菜・石田亜佑美・佐藤優樹・工藤遥・小田さくら]
⎯⎯第13回ハロプロ楽曲大賞’14
11月までプライベートで観たライブが全部ハロプロ関連、とハロプロに深くのめり込んだ2014年でしたが、この2曲を大きく超える作品は最後まで出なかったな、という印象でした。道重さゆみの卒業とBerryz工房の活動停止、つんくの病気療養&プロデュースの一部禅譲、年末から新年にかけての新ユニット&新メンバーの大増員……今後のことは全く予想もつかないので、とりあえずハロー!で現在一推しの子の動画を最後に貼って終わります。