:::音楽:::
24K Magic Bruno Mars
MALIBU Anderson .Paak
VIBLATION TOKYO HEALTH CLUB
99.9% Kaytranada
グッド・ナイト 森は生きている
A Long Day ミツメ
Epoch Tycho
Nite-Funk Nite-Funk
ベストアルバムとして挙げられる作品に、時代や個人の内面を反映するようないわゆる大作・力作が多かったように思います。「Happy」でも「(Get) Lucky」でもなかった一年。でも、個人的にはそういった重い作品と正面から向き合うことが難しい気分で、少しでも気持ちが軽くなったり、いまの足元を明るく照らしてくれる音楽ばかりを探していました。
Bruno Mars『24K Magic』
ボビー・ブラウンやマイケル・ジャクソンが活躍していた時代の華々しい空気感を、この息苦しい時代(白人以外の人種にとっては余計に…)にあえて持ち込んで見せてくれた。タイトル通りの、きらびやかで本物で、魔法のような30分に気持ちが救われました。
Anderson .Paak『MALIBU』
幼くして両親が刑務所へ、自身も妻子を抱えてホームレスに。しかし理解者に助けられ、やがてドクター・ドレのフックアップによってシーンへ登場……という「ドキュメント女(男)ののど自慢」ばりのサクセスストーリーも勿論のこと、ジャミロクワイの再来とも言いたくなる(しかし彼らほどポップ=単純ではなく、アウトプットも実に多彩)、ジャズ/フュージョンの影響を受けて複雑に刻まれたトラックの上を撫でていくようなハスキーなヴォーカルが癖になります。
TOKYO HEALTH CLUB『VIBLATION』
ユニークなMVをきっかけに知った、スチャダラやリップの系譜に連なるヒップホップユニットが放った名盤。フリースタイルダンジョン(←これも息苦しい世の中を象徴するような表現のひとつ)には絶対出なさそうなところも好感が持てます。
⎯⎯インタビュー|ナタリー
ミツメ『A Long Day』
以前から好みの音で注目していたけど、やっとアルバムを通してトータルで聴ける作品が完成。リズム隊とギターのカッティングから生まれるグルーヴが、トーキング・ヘッズやZEレーベルなど80年代前半の音数少なめのNW風。インタビューでも語っているように『ストップ・メイキング・センス』を思い出す。
⎯⎯インタビュー|Mikiki
Nite-Funk『Nite-Funk』
DAM-FUNKと、Nite Jewel(LAの女性シンセ・ポップ・ソロシンガー)によるユニット。これも80年代的でラグジュアリーなテイストを前面に出したファンク。フランソワ・ケヴォーキアンがマスタリングに関わっているらしいのですが、雰囲気としては80年代にアイランズ・レコードから出た、フランソワとホルガー・シューカイほかによるミニアルバム『Snake Charmer』に収録のダンス・クラシック「Hold On To Your Dreams」からダイレクトに繋がる世界。
何十年ぶりかにレコードプレーヤーを買って、アナログ・レコードマニアの仲間入りをしました。アナログとストリーミングの両方で、松田聖子の初期作品と、ニュー・オーダーの全作品を、一時期何度も繰り返し聴いていました。ニュー・オーダーの12インチはCD化されたヴァージョンとは微妙に違っていて、アナログでこそ聴く価値がありました(特に「コンフュージョン」「シェルショック」)。全部通して聴いて好みだったのは、12インチ全部と、アルバムでは初期の『ムーブメント』『権力の美学』。
:::アート:::
時間をめぐる、めぐる時間の展覧会 (三軒茶屋=生活工房ギャラリー)
近代風景~人と景色、そのまにまに~ 奈良美智がえらぶMOMATコレクション (竹橋=東京国立近代美術館)
ブラティスラヴァ世界絵本原画展 (浦和=うらわ美術館)
Chim↑Pom「また明日も観てくれるかな? 〜So see you again tomorrow, too? 〜」 (新宿=歌舞伎町振興組合ビル)
1920~2010年代 所蔵工芸品に見る 未来へつづく美生活展 (竹橋=東京国立近代美術館工芸館)
後藤美月個展「なんにもないがたくさんある」 (表参道=オーパ・ギャラリー)
平岡瞳版画展「ゆき」 (表参道=オーパ・ギャラリー)
全くノーマークだった「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」。チラシのビジュアルが、同じ時期に出版した絵本『わかる わかる じかんの えほん』と偶然似ていたのがきっかけで興味を持ちました。時間というひとつのテーマを、科学、歴史、文化人類学などさまざまなアプローチによって、デザインやイラストレーション、映像などの資料とともに解き明かしていく試みがとてもユニーク。関連資料として絵本も数多く紹介されていて刺激になりました。
イラストレーションの領域における版画表現に目を見開かされた一年でした。ここ数年の画家たちの努力が花開き、大きな実を結んだ印象を持ちました。若手〜中堅のイラストレーターとの良き出会いにも恵まれた気が。彼ら/彼女たちに報いる仕事をしなくては。
:::メディア:::
:::本:::
小さな出版社のつくり方 永江朗(猿江商會)
あしたから出版社 島田潤一郎(晶文社)
株式会社カラー 10周年記念冊子(株式会社カラー)
:::雑誌:::
CanCam 2017年2月号 特集:かわいい写真が撮りたい!! 特別付録:スマホに付ける!魔法の自撮りライト(小学館)
:::映画:::
シン・ゴジラ
この世界の片隅に
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
FAKE
秋頃に突然大きな夢が頭に浮かび、それ以降はそのことばかり考えていました。今年は実行に移したい(後日注:結局、叶わぬ夢に終わりました)。映画は評判だった作品を全部観切れてないので、ロングランの映画館にこれからでも観に行きたい。
:::ハロプロ楽曲大賞’16:::
1位|独り占め つばきファクトリー
2位|次々続々 アンジュルム
3位|押忍!こぶし魂 こぶしファクトリー
4位|何故 人は争うんだろう? ℃-ute
5位|泡沫サタデーナイト! モーニング娘。’16
次点|
The Vision モーニング娘。’16
そうじゃない モーニング娘。’16
セクシーキャットの演説 モーニング娘。’16
チョット愚直に!猪突猛進 こぶしファクトリー
どーだっていいの カントリー・ガールズ
懸命ブルース こぶしファクトリー
⎯⎯第15回ハロプロ楽曲大賞’16
つんくVS 非つんくの楽曲が争う状況で、辛うじてつんくの曲が(自分の中では)優位に立ちました。つばきファクトリー「独り占め」は、久々のつんく×大久保薫コンビによる作品で、サトシ・トミイエのような流麗なピアノのフレーズが耳に残る佳曲(参考:Frankie Knuckles「Rain Falls」)。少女同士にしかわからない繊細なニュアンスの歌詞はザ・つんくの真骨頂。つんくの曲はMVやCDだけだと正直最初はピンと来ないのですが、現場で聴くとその歌詞やバックトラックの真価が、少女たちのギリギリの歌唱とパフォーマンスを通してしっかりと伝わってきます。
つんくの魂を純度の高い形で歌い継いでいるグループは、現在ではモーニング娘。とハロプロ研修生の2組だと思います。そのことに気付いてから、研修生のライブにも足を運ぶようになりました(冠番組の「はぴ☆ぷれ」「ただいま研修中」はリアルタイムで全部見ていたけど…)。ハロプロで一番面白くて観るべき価値があるのは研修生、という最後の境地に達してしまった2016年でした。
推しメン部門|小関舞(カントリー・ガールズ)