グラフィックデザイナーの目線で、主に東京近郊の気になる個展や企画展をピックアップします(投稿は2か月に1回・追加更新は1か月毎)。今回は、2023年6〜7月開催の展示を中心にまとめました。最寄駅は、筆者の自宅からのアクセスのしやすさに基づいて選んでいます。
(今回の更新から「かもしれない」を省きました)
トップページには最新2回分の投稿を表示し、それ以前の投稿は記事下の「これから行く」カテゴリで遡ることができます。
横尾忠則 銀座番外地
2023年5月15日(月)―6月30日(金)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
(東京・銀座)
完成品のポスターや書籍ではなく、作品を構成するラフスケッチ、アイデアノート、デッサン。表現エレメントとしてのドローイング、原画、コラージュ……「デザイン表現のプロセス」に光を当てた展示。
ART IN YOU アートはあなたの中にある
2023年5月20日(土)―6月17日(土)
三井住友銀行東館1Fアース・ガーデン
(東京・大手町)
いわゆるアウトサイダーアートについてはいろいろと複雑な思いがないわけではないが、これは見ていてパワーを感じたので。
Donchi 個展「Let’s go home」
2023年5月27日(土)―6月11日(日)
池ノ上パラレル
(東京・下北沢)
《『何者かに成らなければ価値がない』という社会からの刷り込みに対し、『自分自身の現在を受け入れる』という気持ちを大事にすること。》全てiPadで描いた絵をジークレープリントした作品。
須藤由希子 「旅 ─ チューリッヒ」
2023年5月27日(土)―6月17日(土)
小山登美夫ギャラリー天王洲
(東京・天王洲アイル)
日本の住宅を描くことが多かった作家が、チューリッヒの町並みを散策した際に癒やされた場所を描いた作品。差し色がきれい。
チャンジンウェン 窓の裏と外
2023年6月9日(金)―6月20日(火)
Gallery 匣 -hako-
(東京・聖蹟桜ヶ丘)
台湾出身の画家。和紙に墨・岩絵具など日本の伝統技法を使って、一見無機質だが人の気配を感じさせる団地・窓のある風景を描く。
いちよんご『おばけのカレーパン』原画展
2023年6月16日(金)―6月17日(土)
ノミガワスタジオ
(東京・池上)
デザインに関わった絵本の初原画展(ワークショップのDM等のデザインも担当)。切り絵の美しさは必見。池上のパンやさんとのコラボパンも販売。
谷内こうた展 風のゆくえ
2023年6月24日(土)―10月1日(日)
ちひろ美術館・東京
(東京・上井草)
そぎ落とされた絵と、詩のようなことば。佐内正史の写真集を思い起こさせるような、大好きな絵本画家の展示。
ことば と え の 4 人|穂村弘 × 坂巻弓華 / 伊藤紺 × 脇田あすか
2023年6月30日(金)―7月30日(日)
OFS GALLERY
(東京・池尻大橋)
言葉と絵によるグラフィカルな表現に昔から興味があったので、この展示はぜひ観てみたい。
ソール・ライターの原点 ニューヨークの色
2023年7月8日(土)―8月23日(水)
ヒカリエホール
(東京・渋谷)
Bunkamuraでの2回の展示以降、新たに発掘された写真や絵画、未発表のスナップ写真に加えて、アンディ・ウォーホルやジョン・ケージなど、当時交流のあったアーティストのポートレートを展示。
ブラチスラバ世界絵本原画展 アンニョン!絵本でひらくアジアの扉
2023年7月8日(土)―8月31日(木)
うらわ美術館
(埼玉・浦和)
BIB2021に参加した、日本と韓国の作家29人による原画展。日韓の絵本の文化や特色に迫る特集展示も。浦和は東京から思ったより近い。
テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ
2023年7月12日(水)―10月2日(月)
国立新美術館
(東京・乃木坂)
ターナー、リヒター、タレル、エリアソン、モネ、草間彌生など、さまざまな芸術家による「光」の絵画とインスタレーション。少し高めだが観る価値がありそう。
カワダクニコ『ぴったんこ』絵本原画展
2023年7月14日(金)―8月1日(火)
ムッチーズカフェ
(東京・西荻窪)
新刊の赤ちゃん絵本の原画展。ムッチーズカフェは時短営業中(12〜17時)。
デイヴィッド・ホックニー展
2023年7月15日(土)―11月5日(日)
東京都現代美術館
(東京・清澄白河)
国内では27年ぶりとなる大規模個展。ロックダウン中にiPadで描いた大判作品など。総じてカラフル。