
知ったのはtengal6への曲提供や、去年ネットで見たインタビューがきっかけだったので、まだにわかである。
ヒップホップやR&Bをよく咀嚼しているのが素人の耳にも明らかに感じられる。海外の具体的な誰かというより、漠然と90年代中盤以降のR&Bっぽい匂いが感じられ、その時期のR&Bを大まかに代表して「宇多田ヒカル」っぽいという形容でくくってみたりもした。とりわけG.RINAのような女声ヴォーカルの起用と、全体に漂う悲哀のトーンなど。「水星」はKOJI1200「ブロウヤマインド」からループを引用しているそうで、特定のR&BではなくJ-POPを一旦通過したR&Bという印象も、あながち間違いではないのかもしれない。
「水星」などSoundcloudで聴ける代表曲は既に耳にしていたが、今度CD(『lost decade』)が出るにあたって、全曲ストリーミングで試聴し、Bandcampで発表された作品も遡って聴いてみた。
タグにいつも「神戸市」と付けられていたり、自らをDJ NEWTOWNと名乗るように、神戸市郊外の環境が、彼の音楽家・生活者としての原風景になっているのだろう。そこをホンマタカシや宮沢章夫と絡めて読み解くような批評が出てくるに違いない(磯部涼氏の批評は一読に値する)。
物哀しさ漂うメロディー、深夜から日の出にかけての未明の暗さとそこにしかない喜び⎯⎯いまのところ、彼の楽曲を聴いて心に浮かんでくるキーワードである。まだストリーミング試聴の時点にして、アルバムがぼくの生活に欠かせないサウンドトラックになりつつあるのを感じている。
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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第97回
ロングインタビュー
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なんでアイドル好きなの? – tofubeats – ザ・インタビューズ
http://theinterviews.jp/tofubeats/41838
ZOKKON -candy floss pop suite- 第12回 | タワレコオンライン
インタビュー
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tofubeats – 水星(磯部涼) | ele-king
https://www.ele-king.net/review/album/002660/
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