AD/D=下山ワタル
CL=博愛堂
2002.5-
中村一義初のライブツアー。彼の音楽制作のキーワードである「博愛」がテーマとなった。70年万博の連想から、シンボルの「中村マーク」を輪の形に並べたり、万博をイメージしたロゴを最初に作成した。
チケットはプレイガイドを通さず全くのオリジナルで作ることになり、博覧会への入場を意識した8ページのパスポート形式にした。内容・デザインとも、本物のパスポートや昔の万博のチケットを研究し、引用した。表紙をめくると、査証=スタンプを押す欄があり、入場者は実際に会場入口で、スタンプを押してもらってから入場する。表紙は開催日ごとに全12色に色分けした(茶=仙台、青系=渋谷、橙=福岡、赤系=大阪、緑系=追加公演)。
Tシャツやコンサートグッズも多数作成した。佐内正史撮影のポストカードセット、歴代のアーティスト写真やロゴなどを使ったオリジナルのハウス・オブ・カーズ(イームズ風)、公演日のチケットカラーごとに色分けしたTシャツなど。グッズの一つ「中村語録」(祖父二郎さんの発言集)が人気を呼び、時を経て3巻までシリーズ化された。
東京・大阪の各公演を収録したDVDも、チケットと同じモチーフのデザインで制作された。