落語フリークから教えてもらった、先日練馬で行なわれた立川談志一門会での、談志師匠の言葉。
(又聞きなので、言い回しは実際と多少異なるとのこと)
お題は「尊敬」について。
「ご隠居さん、“尊敬”ってえのは何ですか?」
「たとえばお前と私が同じことをやってるとする。
それで、私がお前よりも上で、お前が私よりも下だとする。
そうすると、この二人の間にあるのが尊敬だ。
お前が私を尊敬してくれれば、私はお前に
自分の知ってること(できること)を教えてやる。
そうしたら、お前も私の高さまで来れるんだ」
面白かったのでちょっと図にしてみた。
又聞きにつき、あくまでも自分なりの解釈ということでご勘弁を。
別に体育会的上下関係を推奨したいわけではないけれど、図中の斜線部分の空間がどう見えるかが重要な気がする。
大きく開かれたライオンの口のように、常に怖れをたたえながら、無言で何かを教えてくれる場所か。それとも単なる無か……。
自分をとりまく世界がフラットで、すべて自分と対等に見えるようになってしまったら危険だなと思う。